小中学校での現場(給食時間)で教員により実践される食育指導の補助教材です。Caramelではイラストとパネルデザインを担当させていただきました。サイズはA3〜A2での出力を想定、10枚のパネルを作成しました。教室の後ろの席からでも見えるようにシンプルで強い線のイラストと、はっきりした読みやすい文字のデザインを心がけました。対象年齢が小学生〜中学生と広い設定の中で、少し低い年齢でもマッチするトーンに仕上げました。
クイズ形式で生徒の興味を弾きながら本題へと入り牛乳についての教育を進めていく内容です。教室の後ろの席からでも見えることをイメージし、シンプルで強い線のイラストとデザインを踏襲。色数も可能な限り限定しています。
イラストの比重が高いプロジェクトでは、手描きでのラフスケッチで承認を得てからイラストレーターで作成することも多く、本プロジェクトでも手描きでのラフ作成、フィードバックを何度か経てデータ化に進みました。
ラフからイラストレーターでの描画に移る段階で、基準となるフラットなポーズで一体イラストを起こします。キャラクターの頭身比率、また線の太さや色、塗りの色数などをおおよそ確定しておきます。下のイラストは実際には使用していませんが、複数のイラストを作成していく上で仕上がりにブレを無くすため基準となったカットです。
1枚目のパネルは、生徒の興味を引く“スポーツ新聞のパロディ”という意外性のあるパネルでした。この段階では牛乳とまだ結びつきませんが、「醍醐味」というキーワードから次のパネルへと話を導いていきます。デザインの段階ではどのようにしてスポーツ紙の雰囲気を出すか、実際のスポーツ新聞を参考にデザイン処理や色使いを研究しました。